肛門腺絞りは必要!?

2021/11/13

犬や猫を飼われている方なら肛門腺と言う言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
肛門腺とは肛門を後ろ側から見た時に、その4時と8時の方向にある袋のことをいいます。
皮膚の下にあるので、外見からはわかりませんが、触るとわかることもあります。肛門腺は匂いの物質の分泌腺であり、分泌物は通常は便と一緒に排出されますが、興奮したときに出ることもあります。

この肛門腺を絞らなければいけないと思っている飼い主さんも多いようですが、自然に排泄されて、あまり溜まらないような子には必要ありません。

 

 

◇肛門腺が溜まりやすい子の特徴は・・・
肛門腺の溜まりやすさには個体差があります。
では、溜まりやすい子にはどのような特徴があると思いますか?
実は生活様式や食事といったものはあまり関係がなく、基礎疾患(下痢や高脂血症など)や体質が関係すると言われています。

 

肛門腺に関する研究では、ブルドックやシーズーのような短頭種は長頭種に比べて肛門腺が溜まりやすかったそうです。

 

 

◇肛門腺が溜まりすぎると・・・

以下のような症状がある場合は肛門腺に分泌物が溜まりすぎているなどの問題が考えられますので受診されることをおすすめします。
・お尻を地面に擦り付けるような行動
・肛門周囲をしきりに気にして舐めるといった行動

 

また、肛門腺の出口が詰まるなどが原因で長期間分泌物が排出できず過度に溜まりすぎてしまうと破裂する恐れがあります。
破裂すると肛門の横の皮膚に穴が開き、そこから出血や分泌物の排出が起きます。
当然痛みを伴いますし、投薬治療や舐めないようにする工夫(エリザベスカラーをつけるなど)がいるかもしれません。

 

 

◇肛門腺絞りや破裂が頻繁な時は・・・

頻繁に肛門腺絞りを実施していたり、何度も肛門腺が破裂してしまう子がたまにいます。
それは体質が原因だったり、基礎疾患が影響していることが多いのですが、どうしても内科的治療では改善できないことがあります。
その際は、肛門腺を摘出する手術を提案させていただく場合もあります。

 

手術では全身麻酔が必要となり、身体の負担や費用も大きくなりますので、動物の状態を含めて1番良い方法を一緒に考えていきましょう。

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